昔、一緒に働いていた職員さんで、ものすごく仕事が遅い人がいた。
別にサボっているわけではない。
むしろ真面目。
頼まれたことはちゃんとやるし、人柄も悪くない。
だから余計に責めづらい。
ただ、とにかく遅かった。
しかも不思議なことに、
「何かやることない?」
「こっち手伝おうか?」
と声をかけても、
「大丈夫です」
と言う。
いや、大丈夫ではない。
その時点で、私はもう記録まで終わっている。
さらに、その人には特徴があった。
人に回せる業務をなぜか自分で抱え込む。
例えば、
他スタッフでもできる雑務や介助は自分で持ったまま。
逆に、
本人しかできない記録や入力系は後回し。
結果、最後に残るのは
“その人にしかできない仕事”。
そして当然のように残業になる。
こっちは、
時間内に終わらせるために、
- 動線を考える
- 優先順位をつける
- 先回りして動く
- 空き時間に記録を進める
みたいなことをずっとやっている。
なのに最終的に、
毎回残業している人の方が給料が高い。
さすがに、
「は?」
とはなる。
もちろん、
能力差があるのも分かる。
医療や介護の仕事って、
真面目だからできるわけでもない。
同時進行、
優先順位、
周囲を見る力、
テンパった時の処理能力。
向き不向きもかなりある。
だから私は、
“できないこと”そのものはそこまで責めない。
自覚があって、
申し訳なさそうにしている人なら尚更。
実際、その人も悪人ではなかった。
でも、毎回残業になるので、
ある時、上司に掛け合ったことがある。
すると返ってきたのが、
「できないのは分かってる。
でも給料払ってるし、やってもらわないと困る」
だった。
その時、
ああ、現場って理屈だけじゃ回らないんだなと思った。
仕事ができないだけで、
悪人じゃない人もいる。
だから責め切れない。
でも、
同じ業務を時間内に終わらせた側より、
毎回残業している側の方が給料高いのは、
今でも普通に納得していない🤣
今すぐ転職するわけじゃなくても、
“他にも職場あるんだな”って見るだけで、ちょっと気持ちラクになる時あります。