転職エージェント経由で入った病院を、私は半年で辞めた。
今思えば、あの時いちばん焦っていたのは誰だったんだろう、と思う。
入職して1ヶ月ほどで、私は病棟の主任とうまくいかなくなった。
細かいことは書かないけれど、「この人とは無理だな」と思うくらいには関係が悪化していた。
そして私は、転職エージェントに連絡した。
別に助けてほしかったわけじゃない。
「辞めます」
「えらいとこ紹介してくれたなあ?」
そのくらいの意味合いだったと思う。
すると、エージェントは爆速で動いた。
すぐメールが来て、その週のうちに看護部長との面談が組まれた。
私は部長に、
「もう無理なんです。主任とやっていけません」
と話した。
結果、翌月から私は別の病棟へ異動になった。
正直、「こんなに早く動くんだ」と驚いた。
でも、その頃にはもう病院中に話が広がっていた。
私は、
「あの主任とうまくいかなかった人」
という属性になっていた。
医療職の世界って狭い。
誰と揉めた、誰が異動した、誰が辞めそう。
そういう話は一瞬で広がる。
ただ、後から思うと、私だけが特別おかしかったわけでもなかったんだと思う。
その主任のもとでは離職が続き、最終的には主任自身も別部署へ異動になった。
でも、一度崩れた空気って、簡単には元に戻らない。
人が辞めてスカスカになった元の病棟へ、私はヘルプで入ることが増えていった。
異動したはずなのに、結局また戻る。
あの空気の中へ。
もう、なんだか全部しんどくなってしまった。
だから半年で辞めることにした。
そして、その時も一応エージェントには連絡した。
「やっぱり辞めます」
でも、今度は静かだった。
最初みたいな爆速返信も、
看護部長との面談も、
必死に引き止める空気もなかった。
だから今でも時々思う。
あの時、転職エージェントがいちばん焦っていたのは、何だったんだろう。
エージェントにも当たり外れはあるけど、それでも私はもう直接交渉はやらないと決めている。 自分で全部やるのは、正直しんどすぎる。基本めんどくさがりだから🤣