「“めんどくさ”の一言だけ上に報告された夜」

施設夜勤をやっていると、たまに他フロアまで見る日がある。

その日も、別フロアの対応に入っていた。

そこには、以前から家族さんから強めの要望が入っている入居者さんがいた。

「歯磨きセットを他の入居者と一緒にしないでください」

かなり強めに言われていたらしい。

だから本来、その人の歯磨きセットは居室の決まった場所に置く運用になっていた。

……はずだった。

でも、感染症流行で面会禁止が続き、しばらく家族さんが来なくなっていた。

そのせいなのか。

気づけば歯磨きセットが見当たらない。

探した結果――

普通に他の入居者さん達の歯磨きセットと一緒にされていた。

いや、待って。

これまた家族さん来たら絶対言われるやつでは?

そう思って、そのフロアの介護さんに確認した。

「これ、なんでこうなってるんですか?」

すると返ってきたのは、

「私たちは知らないです」
「看護同士でやってるんで」

だった。

いやいやいや。

普段その人見てるの、あなた達やん。

こっちはクレーム回避のために確認してるだけなんだが?

その瞬間、つい口から出た。

「え、めんどくさ……」

すると後日。

うちのフロアの係長から呼ばれた。

「こういうこと言った?」

私は即答した。

「言いましたよ。めっちゃムカついたんで」

係長は、まあ正論である。

「でも言葉遣いは気をつけないと」

しかし、その時の私は全く折れなかった。

「だってめっちゃムカついたもん」

結果。

お互い一歩も譲らず、平行線のまま終了した。

今思えば、係長の言っていることも正しい。

でも現場って、いつも綺麗な言葉だけで回るわけじゃない。

理不尽な丸投げ感とか、
「それ私だけの問題なの?」みたいな空気とか、
積み重なると普通に人間はイラッとする。

そして職場にはたまにいる。

現場の流れや文脈ではなく、

“単語だけ上に持っていく人”。

たぶん全国どこにでもいる🤣

今すぐ転職するわけじゃなくても、
“他にも職場あるんだな”って見るだけで、ちょっと気持ちラクになる時あります。